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 ちょっとネタが古いんですが最近WikiScannerというのが話題になってます。まずWikipediaというモノがあります。これはネット上の百科事典です。ユーザー登録した他人が自由に書き込み・編集することが出来るものです。日本語版の見出し数が現在42万項目を超える巨大百科事典です。

 ところが問題もありまして、企業や公共団体などの様々な組織に属するネットワークからの編集によってそれらの団体に都合よく記事を書き替えるというようなことも可能だったわけです。そこで出てきたモノがWikiScannerというサービスでこれを使うと記事の書き込み・編集を行った企業、公共団体などが特定できると言うものです。

 これにより日本の企業や公官庁からも書き込み・編集がなされていたことが分かりました。例えば「文部科学省から接続のIPユーザーが本間正明前税制調査会長の不祥事を一括除去」などといった一歩間違うと改ざんとも取られないようなものや、「厚生労働省から接続のIPユーザーがアダルトゲーム『ななついろ★ドロップス』などに関して記述」のような公金使って何やってんだかというようなモノまでが出てきて各省庁などが火消しに躍起になったという話です。

 WikiScannerであぶり出されたところをあげつらおうという話ではありません。ネットにおける匿名性の保護とその濫用の回避というようなことを考えたので、ひとくさり。



 例えばボクが某巨大掲示板をこのブログ上で批判したとします。批判の正否正当性とは関係なし神経反射的に攻撃される可能性があると考えられます。例の巨大掲示板という言うのは特定のメンバーの集まりというよりも、スレッド自体が一種の仮想人格のようなモノを獲得することがあるので「神経反射的」と書いたんですが、まあ仮にそういうところから攻撃されたとします。

 ミクシーほどではないにしろこのブログからでもボクの個人情報はある程度引き出せますし、リンクしているブログなどもあります。彼らの力を持ってすればどのような厄害が身の回りに及ぶかもしれません。

 こうなるとボクがネットの中である団体(もしくは個人)について批判しようと思った場合、お互いの実名性が担保されない以上、自分の匿名性を確保しなければなりません。今のネット上の活動とは切り離されたところで捨てページを作ってそこに掲載するとかね。

 長くなりましたが要するに匿名性は表現者の安全を守るために必要だっていうことが言いたかったわけです。ところがこの匿名性が確保されると「匿名だから」という前提で品性を欠く発言をしたり他人の誹謗中傷をしたりする輩が出てきます。そして、その匿名性が引っぺがされたところで慌てふためく。何ともはや品のない話です。


 ロックフェラーの言葉に「見つかってやばいことはするな」というのがあるそうです。何か隠し事(ほんの些細なことでも)をやろうかどうしようか悩んだ時、ばれるかばれないかではなく、ばれた時にどう評価されるかを考えて行動しようということですね。

 今回のWikiScanner騒動しかり、少し前になりますがDCマダム事件等というのもありました。これはアメリカのとある高級売春クラブのオーナーが顧客リストの一部マスコミに提供したというスキャンダル。そこには政府高官を始めとして各界の名士が名前を連ねていたという。まるで小説のような話ですが、顧客リストは1万5千にも及ぶということなので蒼ざめた人の数は相当数いたようですね。

 この場合売春・買春という行為がスキャンダルだと感じるかどうかで、平気な人もいるわけですよね。売春・買春が違法であることは知っていてもそれが倫理にもとったことではないと考えている人には問題ないわけです。こういう人たちにとっては「見つかってやばいこと」ではないので品位を落とす行為ではないわけです。売買春が品ある行為かどうかという問題は別の機会に譲りますが。

 匿名性というのはボクらを守ってくれる力ではありますが、使い方を間違えると手痛いしっぺ返しを喰らうことになるというお話でした。ネットの中ではモラルは低下しがちです。その中でこそ品位を持つことが大切なのかもしれません。
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